徒然カポエイラ雑記:ブラジルを少しでも現す

こんにちは、Griloです。

毎年の今頃は、ブラジル行きのチケットを取って、1ヶ月後にはブラジル本部の昇段式の手伝いに行く頃。
コロナが始まって以来、ブラジルは物理的な距離以上にとっても遠い国になってしまいました。こうして日本でアフロ・ブラジリアンカルチャーであるカポエイラをしていること自体が、奇跡なんじゃないかと思うくらいには、感覚的に遠くなってしまいましたね。

もちろん、インスタやYouTubeなどで簡単に触れることは出来るんですが、カポエイラの最も根本的なエッセンスが、映像だと抜け落ちてしまうんですよ。皆さんもご経験あると思うんですけど、白熱した会議の翌日、議事録を見て「なんでこれがあんなに盛り上がったのか?」と思ったり、チームベストを叩き出したリレーの映像が後日妙に陳腐に見えてしまったり、昨日見た満月の美しさを映像に収めたら、どんなに綺麗に編集してもそれの価値を全く再現できなかったり。

カポエイラはそれが非常に顕著で、音の躍動感や歌のエネルギー、お互いが感じている呼吸がすっかり抜け落ちてしまうこともそうですが、最も抜け落ちてしまうのはブラジルという大地から受け取るアーシーなエネルギーです。こればっかりは本国に行ったことがある人でないと理解できないですが、日本にいる限りあのエネルギー感を体感することは出来ません。なんでしょうね?土地が持つ独特のエネルギーが確かにあるんですよ。

故に、僕らがこの日本で今やって行くべき事は、少しずつでもブラジルの持っている本来のエネルギー感を各スタジオレッスンで現して行く、ということだと思うんですね。カポエイラをすっかり日本のカルチャーとして溶け込ませてしまうのもそれはそれでアリなんですが、僕らの団体の源流はブラジルにありますよ、という部分をうまく表現していくことが、ひいてはブラジルとの繋がりが物理的に戻った時に必要になってくると思うわけです。

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